ストレングス・ファインダー2.0で、自分の強みの活かし方を考える。
はじめに
先月、『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』の新版が発売され、自分の強みを診断する「ストレングス・ファインダー」を2年半ぶりにやってみましたので、旧(1.0)と新(2.0)の違いや実際の結果についてまとめます。
目次
- ストレングス・ファインダーとは
- なぜ強みを知ることが重要なのか
- 1.0との違い
- 34の資質で比較してみた
ストレングス・ファインダーとは
2017年初時点で全世界1500万人以上が受けた、自分の強み資質(≒才能)を診断するツールです。34の資質タイプから自分のTOP5を基本として知ることができます。
なお、ストレングス・ファインダーで測定できるのは「才能」であって「強み」ではないと本書では述べられています。才能は強みの元となる一要素にすぎないということです。
方程式としては、
才能 × 投資 = 強み
となるようです。 またそれぞれの定義は以下の通り。
- 才能: 頻繁に繰り返す思考、感情、行動パターン
- 投資: 練習やスキル開発、知識を身につけるためにかける時間
- 強み: 常に完璧に近い成果を生み出す能力
「才能」はダイヤモンドの原石であり、それを磨き上げたダイヤモンドこそが「強み」という説明もされています。
なぜ強みを知ることが重要なのか
本書では、世の中のほとんどの学習プログラムが、「強み」よりも「欠点」のためにより多くの時間が割かれているのが根本的に間違っていると主張されています。
なので、もっと才能を伸ばすことにエネルギーの多くを注ぐことができれば、私たちは飛躍的な成長を遂げることができるということです。
そして、能力重視の傾向が強まっている今日の社会では、自分が何に適しているかを把握するためには自分の「強み」を知り、それを伸ばしていく必要があると述べられています。
今後、フリーランスの増加やリモートワークのさらなる普及により、成果がますます重要視される社会になるように思えますので、尚更のこと自分の強みを発揮した領域で働く必要があると考えます。
1.0との違い
34の資質とその名称は同じですが、結果レポートの内容が違います。
1.0で提供される各資質についての説明はどれも一律でしたが、2.0で提供されるレポートは、より掘り下げられ個別にカスタマイズされています。
また、1.0と2.0の結果を比べたとき、TOP5のうち少なくとも3つの資質が同じになることがほとんどだそうです。TOP5の組み合わせや順番がまったく同じになるのは3300万人に1人という確率のようです。
34の資質で比較してみた
私の診断結果は以下のようになりました。
1.0をやったときは、通常のTOP5までしか見ていなかったのですが、結構順位が変わってしまったので結果に対する信憑性を明らかにしたいと思い、US $74.00の課金で34種類の結果をすべて解放しました。
TOP5のうち、3つがランク外から上昇したのは、ここ最近の仕事が影響してるんだろうなと思います。新しい資質を見出す機会に恵まれたという理解です。
さらに全体的に比較してみました。
こう見ると、1.0でTOP5にあったものは2.0でTOP10に入っていて、1.0で逆TOP5にあったものは2.0でやはり逆TOP10に入っているというパターンが見えるので、結果を信用しても良さそうと思いました。
ただ本書では、「レッテル貼りをしないこと」という注意がされています。
資質はそれ単体ではなく複数の資質の組み合わせで機能し、組み合わせによって表面に出てくる行動や思考が異なるため、ひとつの資質で相手を決めつけると、その人の可能性を狭めてしまうという危険性があるということです。
そのような意味でも、34の資質を知ることの価値はあると思います。
また、2.0のレポートでは、組むと相性の良い資質の人も紹介されており、私の場合は「指令性」や「活発性」の資質を持つ人でした。
自分の強みを伸ばし、弱みはそれが得意な人と組んで成果を上げていきたいものです。
ぜひ一度ストレングス・ファインダー2.0を受けてみることをおすすめします。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
- 作者: トム・ラス,古屋博子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/04/13
- メディア: 単行本
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